現在、日本国内では300人ぐらいがマイクロチップを体内に入れていると言われています。
マイクロチップを体内に埋め込むと聞いて抵抗がある人も多いと思いますが、政府は2025年までにマイクロチップの埋め込みを義務化にしようとしているようです。
今回は2025年にマイクロチップを人間に埋め込むことを義務化にしていることが本当なのか調査しました。
SNSでは2025年にマイクロチップの埋め込みが義務化になると話題に?!
SNSでは2025年にマイクロチップの埋め込みが義務化されると話題になっています。
あと2年でマイクロチップを全員に埋め込むことになるのは本当なのでしょうか?
【2025年】マイクロチップを人間に埋め込むのを義務化?!
結論、2025年にマイクロチップを義務化することはないでしょう。
ですが、政府のホームページには2025年までに日本のあるべき姿として、マイクロチップの埋め込みを考えていることが記されていました。
その案というものが安倍政権の公約の1つである「イノベーション25」というものです。
これは2025年までに新たな価値を生み出し、変革をもたらすことを目的とした長期的戦略のことを示しています。
閣議決定した内容が第1章から第6章に分けて記載されていますが、マイクロチップに関する内容は第4章に記されています。
冒頭はこのような文章から始まっています。
第4章 イノベーションで拓く2025年の日本の姿
引用:https://www.cao.go.jp/innovation/action/conference/minutes/minute_cabinet/kakugi1-4.pdf
国民の意見や日本学術会議の報告書「日本の計画」、「日本の科学技術政策の要諦」、「科学者コミュニティが描く未来の社会」、科学技術予測調査等を参考にしつつ、20年後の日本と世界を展望すると、生活者の視点からは以下に示す世界のモデルとなるような2025年の日本の姿が見えてくる。
ここで示される5つの社会像は、我が国が人口減少下であっても生産性の向上等を通じて持続的な経済成長を達成できる国であることが前提となっている。
2007年に閣議決定された内容には、2025年までに目指す日本の姿が描かれており、第4章は5つの見出しに分けられています。
- 生涯健康な社会
- 安全・安心な社会
- 多様な人生を送れる社会
- 社会的課題解決に貢献する社会
- 世界に開かれた社会
この中の【2️⃣安全・安心な社会】にマイクロチップに関することが書かれていました。
2.安全・安心な社会
引用:https://www.cao.go.jp/innovation/action/conference/minutes/minute_cabinet/kakugi1-4.pdf
生活環境の随所で、センサによる自動認識・自動監視等が行われるとともに、地域社会内で防犯・防災ネットワークシステム、救急医療情報システムが整備され、また携帯化・高度化の進んだ救命機器(携帯型AED等)をいつでも・誰でも使える社会環境が整備されることにより、子供、高齢者、障害者はあたたかい「みまもり」と「自助・共助」のあふれる社会の中、安全な日常生活を送っている。
堅牢かつ自己修復機能を持った材料技術等で多くの建造物は長寿命化・高容積化されており、災害に強く住みやすい住宅づくり・街づくりが進んでいる。地震、津波・高潮、土砂崩れ・洪水、台風等の自然災害が起きる場合にも、高度な予測技術と災害情報ネットワークの高度化により被害は劇的に減少する。
自動車、歩行者と道路、街区一体となった高度道路交通システム(ITS)が整備されていて、渋滞解消等円滑な交通流が達成されているとともに、交通事故が激減し交通事故死亡者はほぼゼロ、となっている。交通の円滑化は、CO2の削減や物流コストの低減にも寄与している。
カード等の形で電子チップ1個を保持していれば、個人情報が保護された安全・安心な環境下で各種代金の支払いや公的手続き等が全てできるようになっている。
電子タグ等の利活用により、食品の生産・流通履歴データやアレルギー情報を入手できる等、食べ物の安全情報を知ることができるようになっている。
高度な認証技術や自動検知システム、ICタグやセンサ等が、港湾、空港等それぞれの施設環境に合わせて活用されることにより、テロの未然防止のための保安体制が確立されている。
マイクロチップという言葉は使われていませんが、電子チップ1個を保持することで個人情報が安全に保護され、手続き等も簡単にできるようになっているだろうとのことです。
ここに書かれていることは、あくまでも2007年に思い描いていた日本の姿であるため、義務化するというものではありません。
令和4年6月以降に飼われた犬や猫に対してはマイクロチップの装着が義務付けられています。
ですが、人間に対してはプライバシーの侵害となるため義務化することは難しいでしょう。
マイナンバーカードでさえ、ポイントを給付しても国民全員が作ることには至っていません。
となるとマイクロチップを全員に埋め込むことの方が、遥かに難易度が高いはずです。
マイクロチップを体内に埋め込むとどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
マイクロチップを体内に埋め込むメリット・デメリット
マイクロチップを埋め込むと便利になりそうな反面、身体に悪影響があるのではないかと心配になりますよね。
そこでマイクロチップを埋め込むメリットとデメリットを調べてみました。
メリット
- 持ち物が減る
- 無くしたり、盗まれる心配がない
- 楽になる
マイクロチップをかざせば決済ができ、鍵を開けられるようになれば持ち物が減るだけでなく、酔っ払って無くしたり盗まれたりする心配もありません。
また財布や鍵をかばんから出す必要もなくなるため、家やオフィスのドアを簡単に開けることもできるようになります。
小さいお子さんがいる方やお年寄りには、かなり便利かもしれませんね!
デメリット
- マイクロチップを埋め込む際の痛みと怖さ
- 情報を抜き取られるリスク
マイクロチップを埋め込むこと自体は、人体に影響がない物質を使っているため健康上は問題ないといわれています。
ですが普通の注射器の針よりも太い挿入器で、手の親指と人差指の間に埋め込むため注射のような痛みと数日間の腫れはあるようです。
傷跡はほとんどわからなくなるまで消えるようですが、【マイクロチップを埋め込む】という怖さはありますよね。
またメリットではなくす心配がないということを挙げましたが、情報を抜き取られるリスクはあるようです。
住所やクレジットカード番号など様々な情報を入れると便利になる一方で、情報が抜き取られる心配が出てきてしまうといいます。
メリットとデメリットを比較して、自分が重きをおきたい方を選んでいくのがいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、2025年にマイクロチップの埋め込みが義務化されるのか調査しました。
政府が掲げているのは、あくまでも2007年に思い描いていた2025年の日本の姿であり、義務化をするわけではないようです。
ですが、犬と猫は義務化されており利便性に注目して、マイクロチップを埋め込む人が増えていくかもしれませんね。
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