4月6日午後4時頃、沖縄県宮古島沖で10人を乗せた陸上自衛隊のヘリコプターが姿を消しました。
行方不明となったヘリはどこに行ってしまったのでしょうか?
またなぜこのようなことになってしまったのでしょうか?
この事件に関して、中国に撃墜されたのではという噂が飛んでいます。
今回は陸自ヘリは中国に撃墜されたのか調査しました。
陸自ヘリが消息不明に…
10人が乗り込んだ陸上自衛隊のヘリコプターが6日午後4時ごろ、沖縄・宮古島沖で消息を絶った。
引用:毎日新聞
陸自トップの森下陸上幕寮長の会見によると、宮古北西海域で発見された機材らしきものの状況から航空事故と概ね判断しています。
ヘリには第8師団の坂本雄一師団長が搭乗しており、操縦ミスの可能性は低いとも言われています。
そのため、中国に撃墜されたのではという噂が飛んでいるようです。
陸自ヘリは中国に撃墜されたのか!?
SNSやネット上では、中国に撃墜されたのではという噂が飛び交っています。
中国の仕業だと言う人もいれば、中国がやったとしたら怖すぎると怯えている人もいました。
現在、防衛省幹部が出している情報によると、中国軍の特異な動きは確認されておらず、7日時点では「外国の攻撃論」は根拠が無いとしています。
仮に中国が撃墜したとしたら何かしらのメリットがあるはずです。
しかし、中国が陸自ヘリを撃墜したところで何のメリットもなく、日本の護衛艦がいる中そう簡単にできることではありません。
陸自ヘリが消息不明となった日に中国艦が宮古沖を通過しましたが、通過時刻は午前でした。
陸自ヘリが消息不明となった時刻は午後4時頃であり、時系列的に一致しません。
体調不良が原因!?
坂本師団長が搭乗していたことから操縦ミスの可能性も低いとされています。
そうなると機材トラブルの可能性が高いのでしょうか。
今回のヘリは3月20日~28日にかけて点検を行ったばかりということもあり、この線も濃厚ではないのかもしれません。
過去には同型のヘリの事故が起きていました。
17年10月、浜松市沖で夜間に訓練飛行をしていた空自のUH60J救難ヘリが墜落。
乗員3人が死亡し、1人が行方不明になった。
空自は18年に調査結果を公表し、操縦士2人が一時的に機体の姿勢や高度を把握できなくなる「空間識失調」に陥り、急降下に気付かなかったとした。
高度計などの確認や乗員間の連携も不十分だった一方、機体には問題はなかったと結論付けた。
引用:毎日新聞
※空間識失調:操縦者が自分や操縦している航空機の姿勢、位置、方向、速度などを客観的に把握できなくなる状態のこと。
過去にこのような事故が起きているとなると、ベテランの坂本師団長だとしても体調不良が起きることはあり得るでしょう。
現場海域で機体の破片や救命ボートが見つかっていることから、墜落している可能性は高そうです。
過去の自衛隊機による事故
自衛隊による事故は過去にいくつも起きていました。
- 2016年4月 鹿児島県鹿屋市の山中に空自の飛行点検期が墜落。乗員6人死亡
- 2017年5月 北海道北斗市の山中に陸自の連絡偵察機が墜落。乗員4人死亡
- 2017年8月 青森県沖で海自の哨戒ヘリが墜落。乗員2人死亡、1人行方不明
- 2017年10月 空自浜松基地沖でUH60J救難ヘリが墜落。乗員3人死亡、1人行方不明
- 2018年2月 佐賀県神埼市で陸自のAH64D戦闘ヘリが民家に墜落。乗員2人、女児が負傷
- 2019年2月 山口県沖で空自のF2戦闘機が墜落。乗員2人負傷
- 2019年4月 青森県沖で空自のステルス戦闘機F35Aが墜落。乗員1人死亡
- 2022年1月 石川県・小松基地沖で空自のF15戦闘機が墜落。乗員2人死亡
過去6年間で8件もの墜落事故が起きていることがわかりました。
死亡者の多さに驚きを隠せません。
国民の安全を守るために訓練をしたり、警備にあたってくれている自衛隊。
自分自身の命を守るためにも、意識を抜かずに日頃の訓練を行っていただきたいです。
まとめ
今回は消息不明となった陸自ヘリが中国に撃墜されたのかについて調査しました。
現状、中国による撃墜の可能性は低く、操作ミスもしくは機材トラブルの可能性が高いようです。
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