2002年に千葉ロッテマリーンズに入団し、2016年からは東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍していた今江敏晃さん。
2019年に現役を引退し、2020年からはコーチを務めていましたが、新監督に就任することが発表されました。
今回は今江敏晃新監督の引退理由を調査しました。
今江敏晃選手がプロ野球選手を引退
2019年10月18日に引退会見を行った今江敏晃選手。
今江敏晃選手には引退試合がなかったため、11月24日に引退セレモニーが行われました。
僕は引退試合がなかったので、嶋やチームメートが守ってくれて、最後の打席で息子が投げてくれた球を打つという形で野球人生を終われて、それも幸せだなと思いましたね。
引用:週間ベースボールONLINE
引退セレモニーでは、打席に今江敏晃選手、マウンドに息子の陸斗くん、捕手に嶋基宏選手、守備には全選手が就くという光景が見られました。
家族だけでなくチームメートからも愛された今江敏晃選手らしい引退セレモニーとなりました。
引退を決断したのは、引退会見の3日前だといいます。
それほど野球を続けたい気持ちが強かったのですね。
こんなにも続けたい気持ちが強かったのに、なぜ引退をすることになったのでしょうか?
今江敏晃新監督が引退した理由は?
今江敏晃新監督は2019年1月末頃に右眼球中心性漿液性脈絡網膜症と診断され、右目の違和感が取れないことから引退を余儀なくされました。
右眼球中心性漿液性脈絡網膜症とは、どのような病気なのでしょうか?
中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)とは、網膜の中心部(黄斑)に水が溜まって浮腫むことで、部分的な網膜剥離が起きて、視力が悪くなったり、ものが歪んで見えたり、視界の中心が見えにくくなったりする病気です。
引用:経堂こうづき眼科
30代〜50代の働き盛りの方、特に男性に多く発症します。片目に発症することが多いですが、両目に発症することもあります。
一般的に経過は良好で、3〜6ヶ月で自然に治ることが多いです。
原因は不明となっていますが、ストレスや副腎皮質ステロイドの副作用が誘引で起こることがあるようです。
野球選手であれば、日頃からプレッシャーや自分との闘いでかなりのストレスを抱えていたのではないでしょうか。
一般的には安静と内服薬による治療で、3~6ヶ月で自然に治ることが多いと言われています。
ですが、今江敏晃新監督は6ヶ月経っても右目の違和感は払拭されなかったそうです。
そのため、自らの希望により一軍から二軍に行き、再調整を図りました。
今江敏晃新監督は他の球団での現役続行も考えていましたが、東北楽天ゴールデンイーグルスからコーチ就任の打診があったため、引退を決意。
2019年10月15日に現役を引退し、コーチに就任することを発表しました。
球団から「来期は選手じゃなくコーチとしてやってくれ」というお話があり、もちろんすぐには決められなかったですし、目の状態もありましたが、体は元気だったのでまだまだやりたいという気持ちが、(その時は)やっぱり僕自身も強かったです。
家族も今までこれだけ支えてくれて、まだ不十分(まだやれる)と思ってもらっていると感じたので、現役をやりたいという気持ちはあったのですが、やはり目という、前が見えない病気にかかってしまい、これからまた来年プレーして目がどうなるかもわからない、今後本当にひどくなると普通の生活にも影響するかもしれない、というような状況にもあったので。球団からもありがたいことに考える時間をいただけるということでしたので、家族とまず話しましたし、知人であったり先輩であったりいろんな方に相談させていただきました。そしてやはり、目の病気というのはなかなか…自分でも1年間(病気をかかえて)やってみた中で、来年1年間を違うチームでやるとしても、不安なところはありますし、年齢のこともありますし、そういう意味で自分でいろいろ考えて、引退しようと思いました。
引用:東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト
スポーツ選手にとって目はかなり大事なものになります。
特に速いボールを扱う野球、サッカー、テニス、卓球などのスポーツには動体視力がかかせません。
そんな中、右眼球中心性漿液性脈絡網膜症だと診断され、視力が落ちたり、歪んで見えたり、視界の中心部分が見えなくなってしまったら、どん底に落とされた気分だったのではないでしょうか。
そんな今江敏晃新監督の姿を見て、球団も助け舟を出してくれたのかもしれませんね。
もちろん、それはお情けなどではなく、今江敏晃新監督が今まで積み重ねてきたものがあったからこそのことです。
球団との信頼関係が築けている証拠でもあるのでしょう。
今江敏晃新監督は、引退後どのようなコーチだったのでしょうか?
今江敏晃新監督のコーチ時代は?
2019年に引退した今江敏晃新監督は、2020年から東北楽天ゴールデンイーグルスのコーチを務めてきました。
- 2020年:育成コーチ
- 2021年:二軍打撃コーチ
- 2022年:育成内野守備走塁コーチ
- 2023年:二軍打撃コーチ→一軍打撃コーチ
2023年は配置転換により、二軍打撃コーチから一軍打撃コーチに就任。
一軍のコーチは初めてだという今江敏晃コーチは、就任当初は緊張していると話していました。
低迷が続く中での配置転換となり、かなりのプレッシャーを感じていたことでしょう。
そんな中でも選手たちの精神面をフォローしていくことを明かしていました。
「バッティングは正解がないというか、失敗が多い部門。どうしてもネガティブになったりとか、すごい精神的にきついので、そこを少しでも取り除いて、思い切って打席に入れるようにとは思ってます」
引用:日刊スポーツ
プレッシャーで気持ちが負けてしまうと、プレーとしても良い結果が残せないことをわかっているからこそ、このようなことが言えるのでしょう。
すぐに結果を求めず、ゆっくり育てていこうという精神が伝わりますね。
森井球団社長は新監督に求める人材について、このように説明していました。
「コミュニケーションや風通しの良さを重視したい。1、2軍の連携がとにかく必要。人柄は重要になるのかな」
引用:スポーツ報知
この条件に当てはまるのが今江敏晃新監督だということなので、人柄の良さはコーチ時代から選手にも伝わっていたのでしょう。
新監督として東北楽天ゴールデンイーグルスをどのように築き上げていってくれるのか楽しみですね!
まとめ
今回は東北楽天ゴールデンイーグルス・今江敏晃新監督の引退理由を調査しました。
右眼球中心性漿液性脈絡網膜症という目の病気になったため、引退を決意したそうです。
引退後もチームを支えている今江敏晃新監督をこれからも応援していきたいです。
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