名古屋市長を4期連続で務めている河村たかし氏。
なにかと問題発言や行動で世間を賑わすことも少なくない河村氏ですが、それでも人気なのはなぜでしょうか?
今回は河村氏がなぜ人気なのか調べてみました。
河村たかし氏のプロフィール
名前:河村たかし(かわむら たかし)
生年月日:1948年11月3日
出身地:愛知県名古屋市東区
最終学歴:一橋大学商学部
出生時は河村隆之(たかし)と名付けられましたが、後に戸籍名を変えて河村たかしとなりました。
大学卒業後は家業である古紙回収業・卸売業の河村商事株式会社にて専務を務めていました。
専務と言えども営業や運転手を行い、ちり紙交換業者には頭を下げて回る日々に嫌気が差し、検察官への転身を志しました。
家業をしながら夜間の法律学校に通い10年間勉強しましたが、二次試験に合格することができず、人生再チャレンジできる社会を実現するために政治家を志します。
1983年に愛知県議会議員選挙に立候補するも落選。
その後も選挙活動はうまく行かず、1993年第40回衆議院議員総選挙にて初当選を果たしました。
所属政党が変わりながらも衆議院議員総選挙に5選しました。
河村氏が名古屋市長に初当選したのは2009年のこと。
2023年現在まで14年もの間、連続で名古屋市長を務めています。
ですがネットでは河村氏が人気な理由がわからないという声も少なくありません。
これほどまでに人気があるのはなぜなのでしょうか?
河村たかし氏はなぜ人気なのか?
河村氏が人気な理由は3つありました。
- 有言実行
- 減税政策
- 市長給与800万円
有言実行
河村氏は平成21年4月市長選マニフェストに掲げたうちの約7割に着手し、市民との約束を果たそうとしています。
口だけではなくきちんと行動にうつしている姿が市民からの人気を集めている一番の要因でしょう。
上記のマニフェストで掲げたうち着手したものがこちらです。
- 主権在民三部作
すべての行財政改革により起債によらず市民税10%減税を(市民税5%減税を達成)
選挙による地域委員会を8モデル地区で実施
議会改革の提案(議員報酬半減を達成) - 市民の生活支援
・消えた年金記録独自調査
・民間戦災被害者援護見舞金の給付
・国民健康保険均等割額の3%引き下げ
・がん検診(胃・大腸・子宮・乳・肺・前立腺)の自己負担金を500円に統一
・6種類の任意予防接種費用の助成
・水道料金の値下げ(年間最大10%)
・バス・地下鉄の学生定期券等の充実
・待機児童対策の充実(民間保育所の充実、コンビニ空き店舗を活用した保育所分園設置、家庭保育室の拡充等) - 市民への情報公開
・予算編成過程の公開
・市長定例記者会見の充実(月2回→週1回、生中継の実施)
・幹部会の公開
・市民集会の積極的な開催(公開討論会、タウンミーティング等)
・「裏金」に係わる通帳・帳簿の公開 - 市政改革
・外郭団体の徹底検証
・市退職者が外郭団体へ再就職する際のルール「なごやルール」の策定(報酬の年間基本金額の上限670万円、業績評価制度の導入)
・職員人件費10%削減
・不適正な経理処理に係る業者確認調査・再発防止策
・歩道橋ネーミングライツ・パートナーの募集
市民の暮らしに直結するものをマニフェストとして掲げ着手することで、市民の気持ちをグッと掴むことができます。
さらに政治の裏の黒い部分を掃き出すことで、市民からの信頼を得ることも狙いとしているようです。
2017年の出口調査では河村市政を「大いに評価する」「ある程度評価する」と答えたのが合わせて77.3%であり、上記の功績が支持されていることがわかります。
中でも減税対策を上記の評価の決め手としている人が77%、市長給与減額が84%だったのでそれぞれの詳細をまとめてみました。
減税政策
河村氏が掲げる減税のマニフェストはこちらです。
ナゴヤ庶民革命『総仕上げ』
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コロナなど様々な政策を掲げながらもメインの減税というところが名古屋市民からの支持を得ているようです。
実際に市民税・法人税ともに5%の恒久減税を特例条例とし、10年間で累計1,120億円の減税、1,127億円の市民増収を達成しました。
この恒久減税というのは一時的な減税と違い、永久に減税することが約束されているため、河村氏の実力の凄さがうかがえます。
賃金が上がらず物価高が続く中で、多くの市民が一番家計に直結する減税を求めています。
その市民の声に応え、きちんと成果を表しているということが人気の理由の1つでしょう。
市長給与800万円
歴代名古屋市長の年収は2,750万円でしたが、河村氏は年収を800万円という公約を守り続けています。
この公約は2009年に初当選したときから12年間貫いています。
さらに退職金4,220万円も廃止としています。
その結果、過去12年間で支給された退職金3億5,000万円はすべて返納しています。
政治家は自分たちだけ給与が良くて得をしているイメージが多いでしょう。
そんなイメージを払拭し、自身の身を削りながらも名古屋市のために政治を行う姿に応援する人が後を絶たないようです。
河村たかし氏の任期はいつまで?
2009年より4期に渡り名古屋市長を務めている河村氏。
2021年4月に再当選しているため、任期満了日は2025年4月27日になります。
河村氏は次期市長選について「前回、出る時にこれでやめにしたいと言った」と語っています。
16年も市長を務めたら、そろそろ自分の責務は果たせたと思っているのかもしれません。
また任期満了時には76歳を迎える河村氏が世代交代を考えていてもおかしくないでしょう。
人気のある河村氏がもし次回の市長選に出馬しなかった場合、誰に投票すればいいか悩んでしまう市民もいるかもしれません。
今のうちから次なる候補者を考えておくことも視野に入れておいた方が良さそうですね。
まとめ
今回は名古屋市長を務める河村たかし氏の人気の理由を調査しました。
3つの理由から市民に支持されているようです。
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