実際に医療ミスを犯した医師をモデルとした漫画『脳外科医 竹田くん』。
この漫画のモデルとなった医師は別の病院に移った後も患者を危険にさらしていることから、内部告発をされました。
50枚以上にも及ぶ報告書があげられており、多くのスタッフがこの医師の辞職を望んでいるというのです。
その医師とは一体誰なのか調査してみました。
『脳外科医 竹田くん』のモデル医師を内部告発
『脳外科医 竹田くん』のモデルとなったA医師は、兵庫県赤穂市民病院で起きた連続医療ミスに関与したことから、2021年に同病院を退職。
その後、大阪市の医誠会病院(現・医誠会国際総合病院)救急科へと移りましたが、この病院でも医療ミスを起こし、患者が亡くなってしまいました。
医誠会病院を退職後、2023年6月から現在の吹田徳洲会病院にて勤務しています。
A医師が吹田徳洲会病院に来た当初は、スタッフ一同がA医師に期待をしていたといいます。
しかし、すぐにおかしな診断を連発し始め、期待は裏切られることに…。
- 診察をせずに患者を入院
- CT検査画像で顎の骨が折れているにも関わらず、異常なしと判断
- カテーテルの挿入は一度で成功したことがない
- 患者の症状データを取り違える
- 高齢の患者にカリウム製剤を大量投入するよう指示
→カリウム製剤は命に関わる副作用を起こすため慎重に投与するのが常識 など
上記はほんの一例ですが、この他にも患者を危険にさらす行為が多数見られたため、吹田徳洲会病院のスタッフが内部告発をしたのです。
今回内部告発をされた吹田徳洲会病院のA医師とは一体誰なのでしょうか?
吹田徳洲会病院のA医師は誰?
内部告発された吹田徳洲会病院のA医師は松井宏樹医師だと言われているようです。
松井宏樹医師がA医師だと言われている理由は3つあります。
A医師が松井宏樹医師だという根拠①
上記にもあるように医療ミスを起こしたA医師は兵庫県赤穂市民病院、大阪市医誠会病院、吹田徳洲会病院と3つの病院を転々としています。
そして、2か所目となる大阪市医誠会病院のホームページに松井宏樹医師の情報が掲載されていました。
内部告発をスクープした現代ビジネスにはA医師の具体的な年齢は明かしていませんが、中堅医師と表現しています。
大阪市医誠会病院のホームページに掲載されている松井宏樹医師の情報は、2009年卒と書かれていました。
ストレートで医学部に合格し、留年することなく6年間で卒業したとすると現在の年齢は39歳ぐらいになる計算です。
30代後半ともなれば中堅医師という表現も当てはまりますね。
A医師が松井宏樹医師だという根拠②
3か所の病院を転々としているA医師ですが、2か所目の大阪市医誠会病院だけでなく、1か所目の兵庫県赤穂市民病院の広報にも掲載されていました。
県をまたいで、系列でもない病院に同姓同名の医師がたまたま勤務していたということは考えにくいでしょう。
また大阪市医誠会病院のホームページにも、兵庫県赤穂市民病院の広報にも「脳神経外科」の医師であることも明かされています。
A医師が松井宏樹医師だという根拠③
A医師が松井宏樹医師だという根拠①・②が同一人物であることを証明するのが、下記の認定医の番号です。
「認定医」とは、所定の学会が定める審査に合格し、関連する臨床の知識と経験が基準に達していると認定された医師のことです。
引用:済生会熊本病院
松井宏樹医師は脳神経外科を専門としているため、脳神経外科の学会が定める審査に合格したということになります。
認定された際に与えられた番号が認定医番号となります。
この番号は1人ずつ異なる番号となるため、番号が一致している=同一人物であるという証拠になります。
1つ目の兵庫県赤穂市民病院にも、2つ目の大阪市医誠会病院にも同じ認定医番号の医師が在籍していたことになります。
また名前も一致していることからA医師は松井宏樹医師で間違いないでしょう。
ちなみに最新の認定医番号も調べてみました。
2023年12月1日現在の認定医一覧が最新となりますが、松井宏樹医師の所属病院は空欄となっていました。
内部告発により、現在はどこの病院にも所属していないということなのでしょう。
医療ミスを起こしてしまった松井宏樹医師は今後どうなるのでしょうか?
A医師の今後は?
医療ミスを起こしてもすぐに医師免許が剥奪されることはなく、刑務所に行くこともありません。
医師免許が剥奪されるのは、罰金以上の刑に処せられたときと定められています。
2024年2月には松井宏樹医師が処置ミスで患者を死なせたとして、遺族が病院を訴える裁判を起こしています。
しかし訴えられた相手側は病院であり、松井宏樹医師が直接訴えられているわけではありません。
となると、松井宏樹医師が医師免許を剥奪される可能性は低いでしょう。
内部告発にて明かされた報告書を真摯に受け止め、医師としての人生に区切りをつけるのか、ほとぼりが冷めた頃に医師として仕事を再開するのかはわかりません。
脳神経外科の年収は勤務年数5年で1000万円から1300万円とも言われています。
かなりの高年収ということを考えると、再び医師として働き始める可能性が高いかもしれませんね。
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