過去に何度も北朝鮮からミサイルが発射されている日本。
今のところミサイルによる被害は出ていませんが、いつ被害が出てもおかしくない状況です。
そんな中、日本が北朝鮮ミサイルをなぜ迎撃しないのか調査しました。
北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮が13日朝、日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。
北朝鮮による弾道ミサイル発射は3月27日に日本海に向けて2発を発射して以来となる。
引用:毎日新聞
前回のミサイル発射から1ヶ月も経たないうちに、弾道ミサイルが発射されました。
今回は北海道周辺に落下すると予想され、Jアラートが発動。
北海道では、ただちに避難するように呼びかけられました。
結果として日本領域への落下はありませんでしたが、電車や新幹線、飛行機の遅延や運休が生じました。
こんなにも北朝鮮から弾道ミサイルが発射されている中、なぜ日本は迎撃しないのでしょうか?
日本は北朝鮮ミサイルをなぜ迎撃しないのか?
年々北朝鮮のミサイルの発射数は増え続けていますが、なぜ日本は迎撃しないのでしょうか?
なんと闇深い3つの理由がありました。
費用が高すぎる
日本が北朝鮮ミサイルを迎撃しない1番の理由は費用です。
日本は迎撃できないのではなくリスクとリターンを考えた結果、迎撃していないのです。
こちらは弾道ミサイルが発射された際に日本がどのような対処をするかをイメージしたものです。
弾道ミサイルは弧を描くように空高く発射され、高速で落ちてきます。
イメージ図でみるとわかるように、弾道ミサイルが発射された際に日本がミサイルを撃ち落とす方法はいくつも備えられています。
左下のイージス艦も迎撃試験を通過しているため、弾道ミサイルを撃墜することが可能だといいます。
日本にはミサイルを撃墜する様々な方法がありますが、どれも1発あたりの費用が高いのです。
種類によって増減はありますが、1発30~40億円ぐらいします。
弾道ミサイルの弾頭部分が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下する事案も起きてはいますが、多額の費用を使って迎撃するほどではないと判断しているようです。
北朝鮮を挑発する恐れ
日本は北朝鮮に対して一度も迎撃していませんが、北朝鮮を挑発してしまう恐れがあるので迎撃しないのです。
北朝鮮は実験や訓練と称してミサイルを発射しています。
恐らく北朝鮮は直接日本に被害が出るようなことはしないつもりでしょう。
そんな中、日本が迎撃してしまったら北朝鮮の反感を買い、日本列島にミサイルを発射する可能性が高いのです。
日本政府はそこまで読み取り、日本の領海内にミサイルを打ち込まれておらず、実害がないので迎撃しないのです。
迎撃に失敗するリスクがある
日本には迎撃するパターンがいくつかありますが、どの方法でも必ず迎撃に成功するとは限りません。
成功すれば何の問題もありませんが、失敗した場合はかなりのリスクを負うことになります。
失敗として考えられることは、韓国など近隣国・日本本土に被害を与えてしまう可能性があります。
もちろん失敗したということで日本国内だけでなく海外からも責められ、防衛力や正確性などを恥じることになるでしょう。
さらにその失敗が近隣国や日本本土に被害を与えてしまった場合は、取り返しのつかないことになってしまいます。
迎撃するにはそれだけ高いリスクを追わなければならないのです。
このようなリスクもあることから、今のところ北朝鮮のミサイルに対して、日本は迎撃をしていないのです。
そもそも、なぜ北朝鮮は日本にミサイルを発射するのでしょうか?
北朝鮮はなぜ日本にミサイルを発射するのか?
北朝鮮は日本を威嚇するためにミサイルを発射しているのではありません。
北朝鮮が日本にミサイルを発射する目的はアメリカを威嚇するためです。
北朝鮮は、核爆弾を乗せたミサイルをいつでも日本に落とすことができるとアピールするためにミサイルを発射しているのです。
では、なぜ北朝鮮はアメリカに威嚇する必要があるのでしょうか?
それはアメリカの経済制裁によって北朝鮮が経済的に厳しい状況にあること、米韓軍事合同演習を行うことでアメリカを脅威に感じているからです。
北朝鮮はアメリカからの威嚇が強くなっているため、日本へのミサイルを発射することで威嚇しているのです。
アメリカは核兵器と流動弾も放つことができるB-1B爆撃機を所持しているため、北朝鮮は本土を攻撃されることを恐れています。
さらに北朝鮮は資金をミサイルに注ぎ込んでいるため、本土を攻撃された際に守るための軍備は不十分であるといいます。
そのため直接アメリカを攻撃するのではなく、日本にミサイルを発射することでアメリカを威嚇しているのです。
2012年~2022年には151発もミサイルが発射され、年々ミサイルの発射数は増えています。
北朝鮮がミサイルを発射する意味をきちんと理解することで、世界情勢が見えてくるようです。
まとめ
今回は日本が北朝鮮ミサイルになぜ迎撃しないのかを調査しました。
迎撃しない1番の理由は費用であり、リスクとリターンを考えて迎撃しない状況にありました。
また日本にミサイルを発射する目的は日本への威嚇ではなく、アメリカに対する威嚇であることがわかりました。
コメント